「よし!今日はハンバーグだ!」
そう意気込んで作ったのに、子供はハンバーグだけ食べて付け合わせの野菜は手付かず…。
そして、ついつい言ってしまう、
「ちゃんと野菜も食べなさい!」
というセリフ。私もこれまで、数え切れないほど言ってきました。
でも、その言葉で子供が落ち込み、せっかくの楽しい食事が台無しになってしまうのは、食育の観点から見てもよくありません。
栄養バランスが取れていて美味しいご飯を子供が楽しそうに食べる。
そのためにはどうすればいいのか…
私は普段、社員食堂で100人近い方の食事を作っている調理師です。
仕事ではプロとして栄養バランスを考え抜きますが、
家に帰れば4歳と1歳の子供を持つ一人のパパです。
わが子の野菜嫌いには、私も皆さんと同じように何度も頭を悩ませてきました。
そこで今日は、「野菜を食べなさい!」なんて言わなくても、
子供たちが自分からパクパク食べてくれる
野菜入りハンバーグのレシピをご紹介します。

そもそもなぜ子供は野菜を食べないのか?
「うちの子、本当に野菜が嫌いで……」と悩んでいるご家庭は多いですよね。
でも実は、これにはちゃんとした理由があります。
子供の味覚は大人より苦みや酸味に対して敏感なのです。
ピーマンの苦み、人参のえぐみなど大人がそれほど気にしないものが、
子供は何倍にも強く感じています。
嫌いなのではなく、生理的に「危険なもの」として感知してしまっている側面もあります。
苦味=毒、酸味=腐敗
とゆう防衛本能としての正しい反応なのかもしれません。
ちなみに、野菜は傷を付けられると苦味や匂いなどが強くなります。
これは野菜の防衛本能です。
だからより切れ味のいい包丁を使うのがいいです。断面がガタガタだと苦味などを強く感じます。
ですから、家で作ったものは食べないのに、プロが作ったものは食べるとゆうのは、
そう言ったちょっとした違いを子供は感じているのかもしれません。
どうすれば野菜を食べれるようになるのか
子供が野菜を嫌いな理由である、苦味や酸味、そして青臭さ。
そんな味や臭いを消したり、他のもので隠したりする事で野菜を食べやすくする事が一番です。
まずは皆さんのお子様が好きな料理に混ぜてみるのをおすすめします。
うちの子はハンバーグが大好きなので、
今回ご紹介するハンバーグはいつも物凄い勢いで食べてしまいますw
もうひとつ大切なことが、「食卓が楽しい場所である」ということです。
怒られながら食べた記憶は、その食べ物への苦手意識をさらに強化します。
「あのハンバーグ、おいしかった!」という体験の積み重ねが、いつか野菜嫌いを変えていきます。
最初は子供が、野菜が入っている事に気づかなくてもいいです。
のちのち、
「実は野菜が入っていたんだよ」
「美味しい?」
「食べれたね」
そうやって声をかけてあげることで少しづつ克服すればのです。
ふわふわ野菜ハンバーグのレシピ
- 肉のタネ(材料3〜4人分)
- 合挽ミンチ:350g
- 塩少々
- 玉ねぎ:中サイズ1/2個(みじん切り)
- にんじん:30g(細かいみじん切り)
- 冷凍ほうれん草:30g(細かく刻む)
- 卵:1個
- パン粉:大さじ山盛り2杯
- 牛乳:大さじ3〜4(パン粉がしっかりふやける程度)
- ケチャップ:大さじ2(隠し味!これで肉の旨味が引き立ちます)
- 仕上げのソース(目分量の黄金比)
- 赤ワイン:50ml(フライパンの底を洗うイメージ)
- ウスターソース:大さじ2
- ケチャップ:大さじ2
ふわふわ野菜ハンバーグの作り方
野菜はしっかりとみじん切りにする
まずはハンバーグの中に入れる野菜を刻みます。
今回使う野菜は玉ねぎ、にんじん、ほうれん草です。
我が家では冷凍ほうれん草をストックしているので、そちらを使用しました。
野菜が大きいとハンバーグを焼く時に割れる原因になってジューシーなハンバーグになりません。
しっかりとみじん切りにするようにしましょう。

刻んだ野菜を炒めて、しっかりと冷ます
刻んだ野菜をフライパンで炒めます。
時短の為に全ての野菜をまとめて炒めて構いません。
野菜の水出し用に軽く塩をして、しっかりと野菜の水分を飛ばしましょう。
玉ねぎがややきつね色になるくらいまで炒めるのがベスト。
炒めた野菜はタネに混ぜる前にしっかりと冷ましておきましょう。

つなぎは全て混ぜて冷蔵庫へ
卵、パン粉、牛乳、ケチャップをボールなどに入れ全て混ぜ合わせておく。

後でミンチに混ぜた時に少しでもミンチの温度を上げない為にも
冷蔵庫に入れて冷やしておく。

肉の脂を逃さない「温度管理」
ハンバーグをジューシーに仕上げるために、一番大切なのは「肉の温度を上げないこと」です。
レストランなどでは氷水にあてながらこねたり、ミンチの脂が溶けないように気をつけています。
ご家庭では普段そこまでの手間を取れない方も多いと思います。
私も仕事終わりに作るご飯はできる限り早く作りたいと思っています。
そこで私がよくするのは、手袋をはめてミンチをこねます。
こうする事で、お肉に手の温度が伝わりにくくなりますし、
こねた後に手を洗う手間を省き時短になるので、ぜひ取り入れてみて下さい。

- ミンチ肉はこねる直前に冷蔵庫から出します。
ミンチの形がなくなるまでざっくりと混ぜたら塩を加えてさらに混ぜます。
塩を入れてから混ぜていくとより粘りが出ます。
下味での意味もありますので、塩はこの時に必ず入れるようにして下さい。 - お肉に粘りが出たら、前もって冷やしておいた野菜とつなぎを入れ一気に手早く混ぜ合わせます。
お肉に粘りがあるので、野菜とつなぎが混ざりにくいですが
ここは美味しいハンバーグの為に頑張って混ぜて下さい。

- 「焼く前のひと休み」が、美味しさを引き出す隠し味
さて、ここですぐに焼きたい気持ちをグッと抑えて、タネを冷蔵庫で少し休ませてあげましょう。
脂と野菜、つなぎがしっかり馴染むことで、焼いた時に崩れにくく、
旨味がぎゅっと凝縮されます。理想は30分。
…と言いつつ、お腹を空かせた子供たちを前に、
私も「ごめん!今日は10分で!」と焼いてしまうこともあります(笑)
でも、少しでも置くことで確実に美味しくなるので、
その間に副菜の準備や片付けなどにあてて段取りよく仕上げていきましょう。

いよいよ焼き上げ!肉汁を最大限閉じ込める火入れ
冷蔵庫でしっかり休ませて味が馴染んだら、いよいよ焼いていきましょう。
- 成形は「空気を抜いて」真ん中をくぼませる
タネをキャッチボールするようにして中の空気を抜きます。
しっかりと空気を抜くことで割れを防ぎ肉汁を中に閉じ込めることができます。
焼くと真ん中が膨らむので成形は中心を少し指でくぼませておくと
火の通りが均一になります。

ちなみに、家族へのサプライズとして急遽チーズインハンバーグにしました(笑)


チーズはしっかりとタネで包み込んではみ出さないようにすると
肉汁を外に逃さないように焼き上げられます。

- 「強火は厳禁」じっくり焼き上げる
熱したフライパンに油をひき、まずは中火で片面に焼き色を付けていきます。
先に焼き色を付けることで肉汁を逃さない役割をします。
焼き色が付いたら、火加減をやや弱くしてハンバーグを半分以上まで火を通します。
ハンバーグの周りが白くなるのを目安にしながら、
焦がさないようにじっくり火を入れていきましょう。
我が家では一つのハンバーグが大きいので片面だけで10分以上かけて焼き入れします。

- 理想は7割から8割ほど火を通してからひっくり返します。
焦がしやすくなってしまいますので半分くらいでも構いませんので片面で、
できる限りで火を通しておきます。
ひっくり返したら、「ごく少量の水を入れてフタをし、弱火で3〜5分ほど蒸し焼きにします。
火を止めてからさらに3分置いて、予熱で火を通します。


火入れはプロでも神経を使う最も大事で難しい工程です。
火の入れすぎは硬くなる原因ですし、もちろん生では食べれません。
ちょうどいい火の入れ方は何度も何度も作って身に付くものです。
私も今まで肉汁が逃げ出したり、真ん中まで火が通ってなかったりと
たくさん失敗してきました。
でもだんだん頭の中でハンバーグに火が通っていってるのがイメージできるようになります。
必ず感覚を掴める時が来るので頑張りましょう!
残った脂と肉汁が最高のソース
ハンバーグをお皿に盛り付けたら、フライパンを洗うのはちょっと待ってください!
そこには、お肉から溢れ出た「最高の旨味(脂と肉汁)」が残っています。
これが最高のソースになります。
赤ワインが必要になりますが、この赤ワインが重要です。
値段が高いものじゃなくて構いません。
我が家では、2リットルの紙パックの安価なものを常備してますが、
そんなものでも美味しくできます。
赤ワインをフライパン一面に広がるくらい入れ、
フライパンの底に付いたコゲを溶かすように混ぜながらアルコール分を飛ばします。

ウスターソースとケチャップを同量入れ、少し煮詰めます。

だんだんと照りととろみが出てきたら完成です!
ご家庭でも簡単にできるソースですが
私はハンバーグのソースはこれが一番だと思っています。
ハンバーグにたっぷりとかけてお召し上がり下さい!


まとめ 「野菜を食べなさい」の代わりに、「美味しいね」を。
毎日忙しい中で、家族の健康を想って料理をするのは本当に大変なことです。
ついつい「しっかり食べてほしい」と焦ってしまいますが、
一番の栄養は、家族みんなが笑顔で食卓を囲むことだと私は思っています。
このハンバーグが、皆さんのご家庭の食卓に笑顔を運ぶきっかけになれば、
これほど嬉しいことはありません。
完璧じゃなくて大丈夫。
ほんの少しの手間で、子供たちの「美味しい!」は引き出せます。
ぜひ、今夜のメニューに迷ったら試してみてください。


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